〒574-0036 大阪府大東市末広町12-11 メゾンドショコラ101

めまい

めまい

めまいとは?

めまいは、回転性(ぐるぐる)、浮動性(ふらふら)、失神性(血の気がひく)など症状があり、三半規管、耳石器、前庭、脳幹、小脳、大脳皮質などが障害されると生じ、不安でもおきる場合があります。当院では、主に内耳性めまい(末梢性めまい)の治療を行い、 他の原因の場合(中枢性めまいや心因性めまいなど)は、診療可能な病院へご紹介しております。

めまいの検査
  • 純音聴力検査
  • 赤外線CCD眼振検査(自発眼振、頭位眼振、頭位変換眼振、頭振後眼振)
  • 問診(特にPPPDや前庭性片頭痛では重要)
  • 必要に応じて、vHIT(video Head Impulse Test)、重心動揺検査、シェロングテスト(血圧・心拍数測定)、瘻孔症状テスト、迅速血液検査(貧血の有無)、側頭骨(耳、耳小骨)CT検査などを行います。

めまいの検査では、以上の検査を行い診断致します。

大人のめまい症

主な疾患

主に以下の疾患があります。

  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)

後半規管型(半規管結石症)、外側半規管型(半規管結石症)、外側半規管型(クプラ結石症)、ヘビークプラ、ライトクプラがあり、上記の検査で診断致します。半規管内に迷入した耳石を頭部の運動により前庭へと移動させることを目的とした頭位治療を行います。眼振検査で、患側(病気がある部位)が的確に診断できた場合は、エプリー法、グーホニ法など浮遊耳石置換法を行います。またBPPVは、耳石器の障害により浮動感がある場合がありその場合は内服加療を行います。

  • メニエール病、遅発性内リンパ水腫

メニエール病は、蝸牛型や前庭型の非定型例もありますが、検査にて診断し治療致します。
めまい発作時は、回転性めまいや歩行困難などの症状が強い場合が多く、総合病院への紹介が必要になる場合があります。感音難聴が固定し保存的治療に抵抗してめまいを繰り返す場合は、中耳加圧療法を行います。

  • 前庭神経炎

前庭神経に主にヘルペスウイルスが感染することで発症します。
回転性の激しいめまい、嘔吐が数日間持続します。症状が強い時は、それに対応した治療を行います。症状が落ち着いた後の慢性期には、前庭神経の機能低下が原因でふらふらするような動揺性のめまいが出現します。病気になった前庭神経の機能を回復させる(前庭代償)ために、前庭リハビリテーションを行います。

  • めまいを伴う突発性難聴、ハント症候群(帯状疱疹)

50歳以上で、帯状疱疹ワクチン(シングリックス)が出来ます。

  • 慢性中耳炎由来の内耳障害
  • 上半規管裂隙症候群、外リンパ瘻

瘻孔症状があります。CT検査など精査が必要になります。

  • 起立性調節障害、椎骨脳底動脈循環不全、血圧異常によるめまい

シェロングテストが必要になります。

  • 前庭性片頭痛

片頭痛の治療が必要になります。問診が重要です。メニエール病を合併することも多く、準じた治療を行います。

  • 両側前庭機能障害

vHIT(video Head Impulse Test) で診断が可能です。

  • 加齢性前庭障害

60歳以上の高齢者で、3か月以上持続する慢性めまいです。軽度の両側前庭機能障害があり、診断が従来では困難でしたがvHIT(video Head Impulse Test) で診断が可能になり、適切な治療を行います。

  • PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)

問診が重要で、当院は新潟大学耳鼻咽喉科の問診票を使用しております。慢性めまい(3か月以上持続)のひとつであり、上記の検査を行い診断致します。

  • 聴神経腫瘍、脳の病気によるめまい(脳梗塞、神経疾患など)
  • 心因性めまい、姿勢恐怖性めまい、パニック障害
  • 前庭性発作症
  • 頸性めまい

小児のめまい症

主な原因

以下が主な原因になります。上記のめまい検査を行います。
小児のめまいは大人のめまいと異なる要因が多く(大人に多く認められる良性発作性頭位めまい症BPPVと小児の良性発作性めまい症BPVは全く異なる疾患です)、年齢や問診なども重要になります。内服治療、生活指導にて治療を行います。
中枢性めまい(脳腫瘍、側頭葉てんかんなど)に注意が必要にもなります。

  • 前庭性片頭痛

学童期以降のめまいの主な原因になっています。家族の片頭痛歴がある場合も多く、
上記検査や問診にて診断治療致します。

  • 良性発作性めまい症

2〜4歳(年少児)のめまいの主な原因になっています。成長とともに軽快する場合が多いですが、
将来片頭痛を発症する場合もあります。
家族の片頭痛歴がある場合も多く、必要に応じて内服治療を行います。

  • 前庭機能障害

前庭神経炎などが原因になります。大人に多く認められるBPPVやメニエール病の頻度は少なく、他に内耳振盪症(頭部外傷)が原因になることも多いです。
ムンプス(おたふくかぜ)やハント症候群(帯状疱疹)などの感染症にも注意が必要です。上記のめまい検査にて診断治療を行います。

  • 心因性めまい

学童期に認められ、起立性調節障害を合併することも多く、心身医学的なアプローチが必要になります。

  • 起立性調節障害

10〜16歳に多く、起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群、血管迷走神経性失神、遷延性起立性低血圧、起立性脳循環不全症、起立性高血圧、本態性低血圧などが原因になります。
頭痛を認める場合も多く、軽症から重症まであり、不登校の原因にもなります。
シェロングテストなどで診断した軽症の場合は、当院で治療を行いますが、ヘッドアップティルト試験などの精査や心身医学的なアプローチが必要になる場合は、精査治療が可能な病院に紹介させて頂いております。

めまいの症状は、軽度から重度までさまざまですが、脳の病気など重篤な疾患もあります。
まためまいや嘔気などにより安静が必要で入院治療が必要な場合があります。重度の症状(歩行できない、嘔気が強く水分も取れない、頭痛が強いなど)がある場合は、救急の受診をお勧め致します。

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