〒574-0036 大阪府大東市末広町12-11 メゾンドショコラ101

アレルギー舌下免疫療法

当院では、アレルギー性鼻炎(花粉症、通年性)、アトピー咳嗽、気管支喘息、咳喘息の治療を行っております。

アレルギー検査

血液検査

血液検査とは?

特異的IgE抗体(アレルギーを引き起こす原因物質アレルゲンを特定する)を調べます。

検査方法

検査当日に30分で結果がわかるドロップスクリーン検査(41種類の検査詳しくはこちらから)を行っております(保険適応です)。指先から少量の血液採取で検査できますので、生後数か月の赤ちゃんから検査できます。食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の診断に有効です。大人でも忙しく再診が難しい方にも適しております。

また通常の病院で施行されているスギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ダニ、ハウスダスト、猫、犬など(1~39種類VIEW39)血液検査も行っております。1週間程度で判定できます。検査当日に20分で結果がわかるイムノキャップラピッド検査(スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、ダニ、猫、犬、ゴキブリの8種類の検査)も行っておりますが、ドロップスクリーン検査に比べて簡易的な検査になります(陽性判定は出来ますが、アレルギーの強さを示すクラス数などの強度判定は出来ませんので、ドロップスクリーン検査か一般採血のVIEW39をお勧め致します)。

呼気NO検査

呼気NO検査とは?

気管支の好酸球性炎症を調べることができます。呼気中に含まれる一酸化窒素の濃度(FeNO)を測定します。気管支の好酸球性炎症の程度を知ることで喘息の重症度がわかります。

検査方法

10秒間呼気を持続できれば検査可能で6歳以上が適応になります。
持続する咳の原因として、1.咳喘息・気管支喘息、2.アトピー咳嗽、3.逆流性食道炎、4.感染後咳嗽、5.副鼻腔気管支症候群、6.心因性咳嗽、7.胸部疾患(肺癌、肺の感染症など)、8.Cough Hypersensitivity Syndromeなどが原因になります。
この検査で咳喘息、気管支喘息の気管支の好酸球性炎症状態を評価します。呼気中に含まれる一酸化窒素の濃度(FeNO)は、咳喘息、気管支喘息では上昇し、上記の鑑別診断に非常に有用になります。持続する咳がある場合はご相談下さい。

舌下免疫療法

舌下免疫療法

免疫療法とは?

当院ではスギ、ダニの舌下免疫療法を行っております。
通常のアレルギー治療薬は、アレルギーの原因であるアレルゲンを問わずに治療することができ、症状のある時に薬を選択することもできますが、アレルギー症状を根本から治すことはできません。

アレルゲン免疫療法は一般の対症療法とは異なり、アレルギー疾患の病因アレルゲンを投与していくことにより、体内でのアレルゲンに対する免疫寛容を誘導し、アレルゲンに曝露された場合に引き起こされる関連症状を緩和する治療方法とされています。

舌下免疫療法の効果

舌下免疫療法はアレルゲン免疫療法の一つで、病因アレルゲンを舌下から継続的に投与することで体内の免疫反応に変化を起こしうると推測されています。舌下免疫療法を続ければ、長期的な症状の改善が見込める可能性が期待できます(舌下免疫療法の治療を行われた約8割以上の方は効果があります)。

これまで舌下免疫治療を受けられた方に対する調査では、根治はしなかったけれども症状は緩和したと感じられた方が大多数ですが、少数ながら効果がない方もいるようです。

治療法

舌下免疫療法は長期に渡って時間を要する治療法である。

  • 毎日治療薬を舌下投与する必要がある
  • 治療期間は年単位(3年以上推奨で5年間必要)となる。
  • 約1ヶ月に1回の通院が必要になります。
    (初回は病院で舌下して頂き30分間病院で待機必要、その1週間後に再診が必要で、安定していればその後は定期的診察に)。

舌下免疫療法は長期間の継続治療が必要で、免疫を変え体質を改善させる治療です。年単位で効果を振り返るものであり、即効性を期待することはできません。
基本的に毎日行います。服用前、及び服用後2時間は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避ける必要があります。毎日の舌下投与は基本的に午前中に行います(安定期になれば夕方でも可能です)。ただし体調が悪い日や熱がある日、口腔の傷や歯科治療の場合は投与を中止し、後日から再開となります。
休薬後の再開については、診療時間内に当院にご相談ください。
気管支喘息がある場合は、呼気NO検査を施行し、舌下免疫治療が可能かどうか検査し説明させて頂きます(喘息が安定しているかを確認致します)。

治療の副作用

治療中は口の中にアレルギーの原因となるものを入れますので、アレルギー反応が出る可能性があります。
このような副作用を副反応と呼びます。

副反応による主な症状
  • 口内・口唇のかゆみ、口腔内や舌根部の浮腫・感覚の異常、眼や耳・身体のかゆみ
  • くしゃみ、鼻水などのアレルギー性鼻炎症状
  • じんましん、喘息発作、胃腸症状(嘔吐、腹痛、下痢など)

皮膚、口腔内のアレルギー症状、鼻炎症状には、普段の治療で使用している対症療法の治療薬を併用します。
副反応の多くは、対症療法の治療薬にて自己管理可能です。治療中は、抗アレルギー薬の内服の併用は可能ですが、ステロイドの飲み薬の併用は免疫療法の効果を下げるため、常用している方は治療ができません。ステロイドの点眼・点鼻薬・吸入・軟膏は併用が可能です。

副反応は治療開始直後に多く(初回の投与は必ず医院内で行い、副反応の観察のために投与後30分程度経過観察をします)治療開始から1か月程度までに集中します。治療中はアナフィラキシーと呼ばれる重篤な副反応が起こりうる可能性もあります。これまでの国内での舌下免疫の治療歴の中で、重篤なアナフィラキシーが起こった事例は極わずかですが、そのような事例もあるということを必ずお伝えしています。

治療の適応年齢

適応年齢は、舌下に薬を保持することができる5歳くらいから可能です(高齢者も可能)。

治療の適応外の方
治療の適応外の方
妊娠中の方、および妊娠希望、授乳婦の方、重症の喘息、重症のアトピー性皮膚炎の方
重い心臓病・肺高血圧症を合併している方、高血圧でβブロッカーを服用中の方
がんの治療中の方、免疫不全などの病気の方、治療で免疫抑制剤を使用している方
三環系抗うつ薬、MAO阻害剤を服用中の方
治療の開始時期

舌下免疫療法は、スギの場合は、スギ、ヒノキ花粉が飛んでいる時期はアレルゲンに対する体の反応性が過敏になっているため、治療を新たに開始することができません。1月から5月は治療を開始することはできません。
一方、ダニの場合は時期に関わらず治療を始めることができます。並行して行う際には、まずはどちらか1つ(スギかダニか)から始め、副反応が安定してからもう一つが開始されます。同時に開始することはできません。最低1ヶ月間は開ける必要があります。

レーザー治療

レーザー治療

対応可能な症状

花粉症、通年性アレルギー鼻炎に対して行っております。

治療法

当院では、炭酸ガスレーザーで下甲介粘膜焼却致します。

治療の効果

1 回の治療で鼻づまりは 6 割程度、鼻水やくしゃみは 4~5 割の方に効果があると報告されております。治療効果は、治療後 1 か月後から出始め、約 1~2 年効果が持続すると言われております。

治療費

治療費は、1 割負担の場合 2910 円、3 割負担の場合 8730 円(その他診察料と薬代が必要になります)かかります。

予約方法

ご希望の方は、予約制ですので、当院にご連絡下さい。初診の方は、一度当院での診察が必要になります。
当院をアレルギー性鼻炎の症状で受診したことがある方は、電話でレーザー予約可能です。

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